申請ノウハウ

小規模事業者持続化補助金が不採択になる理由と採択のポイント

この記事の監修
吉田雅一

L&Bヨシダ税理士法人 
代表税理士

吉田 雅一 (よしだ まさかず)

新潟でお客様1,000名を支援中。補助金・融資を得意とする。
ビジネスを研究するため、カフェ・ECサイトを運営中。

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小規模事業者持続化補助金は中小企業者や個人事業主の大きな味方ですが、申請すれば必ず採択されるというわけではありません。

それでは、採択されるケースと不採択になるケースでは何が違うのでしょうか?

 

今回は小規模事業者持続化補助金の申請で不採択になる理由と、採択されるためのポイントについてまとめました。

小規模事業者持続化補助金で不採択になったことがある方や、絶対に不採択になりたくない方はぜひ最後までお読みください。

 

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小規模事業者持続化補助金の審査について知っておくべきこと

不採択になる理由の前に、小規模事業者持続化補助金の審査基準について知っておきましょう。

審査基準を満たさない場合はすべて不採択になります。

公募要領に記載されているポイントは、大きく分けると以下の4点です。

外部有識者等が審査を行う

御社の業界をよく知る人が審査するわけではない、ということです。

業界に知見のない人でもビジネスモデルを理解できるような資料を揃えましょう。

要件を満たす全ての方が採択されるわけではない

小規模事業者持続化補助金は国家予算の一部で運用されています。

つまり予算がなくなればその年度の補助金事業は終了するので、どれだけ素晴らしいビジネスプランでも時期によっては採択されない可能性があります。

必要書類がすべて提出されていない場合はその時点で不採択

必要書類に不備があったり抜けがあったりしても「修正してください」「書類が足りません」と各社に通知はされません。

不備があればその時点で採択される可能性はゼロになりますので、申請前に必ずチェックを行いましょう。

評価の高い案件から順に採択される

小規模事業者持続化補助金は、審査のポイント及び加点項目を加味して評価に高低がつきます。

当然ながら評価の高い案件が優先的に採択されますので、意識して高評価を取りにいきましょう。

おすすめの加点項目は「電子申請加点」です。

Jグランツ(補助金申請システム)を用いて電子申請を行なった事業者に対して加点されます。

どのような申請案件でも加点できる項目ですので、ぜひこの機会に電子申請をお試しください。

小規模事業者持続化補助金で不採択になる理由

審査のポイントを把握した上で、不採択になる理由を詳細に見ていきましょう。

補助対象者に合致していない

小規模事業者持続化補助金の補助対象者は、下記の4つの条件をすべて満たす方です。

  • 下記のいずれかに該当する法人、個人事業、特定非営利活動法人である
商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) 常時使用する従業員の数5人以下
宿泊業・娯楽業 常時使用する従業員の数20人以下
製造業その他 常時使用する従業員の数20人以下
  • 資本金又は出資金が5億円以上の法人に直接又は間接に100%株式保有されていない(法人のみ)
  • 直近過去3年分の各年又は各事業年度の課税所得の年平均額が15億円を超えていない
  • 本補助金の受付締切日の前10か月以内に、小規模事業者持続化補助金で採択されていない

上記4つの条件すべてをクリアしていなければ、小規模事業者持続化補助金の補助対象者にはなれません。

たとえば「製造業で正社員を21人以上雇用している」「10ヶ月以内に小規模事業者持続化補助金の低感染リスク型ビジネス枠で採択された」といった事業者は、申請した段階で弾かれてしまいます。

補助対象外の経費を申請している

小規模事業者持続化補助金の補助対象経費は下記の11科目です。

これ以外の経費を申請しても補助金対象とはなりません。

【補助対象経費科目】

  1. 機械装置等費
  2. 広報費
  3. ウェブサイト関連費
  4. 展示会等出展費
  5. 旅費
  6. 開発費
  7. 資料購入費
  8. 雑役務費
  9. 借料
  10. 設備処分費
  11. 委託・外注費

中でも注意したいのは「ウェブサイト関連費」です。

ウェブサイト関連費のみでの申請はできませんし、補助金交付申請額の1/4が上限です。

もし自社サイトの更新費用のみで申請しても、採択はされませんのでご注意ください。

書類に漏れや不備がある

小規模事業者持続化補助金の申請には多くの書類提出が不可欠です。

そのため書類を書き漏れたり、不足していたりすることも考えられます。

申請書類の不備で多いとされているのは以下の7つです。

書類の送付前にぜひご確認ください

申請書類に多い不備

  • ファイル形式が指定されているものではない

申請用の添付ファイルが指定されている形式と異なる不備です。

電子申請の場合は資料添付前にファイル形式を確認しましょう。

 

  • パスワードをかけている

パスワードがかかったままだと審査ができません。

添付する前にすべてのファイルを一度開いて、パスワードがかかっていないかチェックしましょう。

こちらも電子申請時に確認したい事項です。

 

  • 書類によって会社名や代表者名が異なる

すべての書類に記載する会社名および代表者名を統一しましょう。

記載ミスが頻発している箇所です。

 

  • 書類に記載しないまま申請している

書類に記載せず真っ白なフォーマットのまま申請する不備です。

不備理由の90%が記載なし・日付相違と言われています。

記載していない書類があればその場で不採択になりますので、ダウンロードした書類をそのまま申請に利用していないか確認すべきでしょう。

 

  • 必要書類と異なる資料が添付されている

たとえその資料で必要な情報が読み取れるとしても、指定された書類でなければ不備とみなされ不採択になってしまいます。

 

  • 宣誓・同意書の記載不備

【様式2】宣誓・同意書は記入箇所が下部にあるためか、自著忘れが多い書類です。

確実に記入し、不採択になる可能性を潰しましょう。

 

  • 貸借対照表と損益計算書が揃っていない

どちらか一方ではなく、両方の書類が必要です。

残高試算表を添付しても不備とみなされますのでご注意ください。

補助金の予算額上限に達した

小規模事業者持続化補助金は国家予算から捻出されているため、この予算がなくなれば否応なく不採択になります。

令和3年度補正予算による補助金申請受付は6月・9月・12月・翌年2月の合計4回ありますが、締め切りにこだわらず早めに準備するのが良いでしょう。

小規模事業者持続化補助金に採択されるためには

確実に採択されるためには、最低でも不採択になる理由をすべてつぶさなければなりません。

ここでは上記のポイントを押さえた「採択されるコツ」をご紹介します。

書類の最終確認を行う

申請前に書類の漏れや記入不備等がないか確認しましょう。

小規模事業者持続化補助金の申請には膨大な資料が必要ですので、準備だけでも相当な時間と労力がかかります。

書類の添付忘れのような小さなミスで不採択にならないように、申請前にすべての書類を再確認することを強くおすすめします。

見やすく分かりやすい資料を作成する

小規模事業者持続化補助金の審査者は外部有識者等ですので、どのような立場の人が読んでも瞬時に理解できるような資料が必要です。

写真やグラフを多用したり、売上や利益の数字を打ち出したりして、見やすく分かりやすい資料を作成してください。

専門家にサポートしてもらう

本業の合間に資料を作成するのは極めて困難です。

疲れた体に鞭打って準備した書類には、抜けや漏れが発生してしまうもの。

自社で作成するのが難しい場合は、専門家のサポートを受けて、確実・スピーディに補助金を受け取りましょう。

まとめ

小規模事業者持続化補助金の申請で不採択になってしまう要因とその解決策についてまとめました。

中でも最も多い不採択理由は「書類の不備」だそうですので、できあがった書類を再確認するだけでも不採択になる確率を大幅に減らせますよ。

 

もし自社で書類をすべて作成することが難しい場合は、お気軽にL&Bヨシダ税理士法人までご相談ください。

御社のお考えや想いを汲み取りつつ、採択されやすい書類作成のお手伝いいたします。

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